昭和41年6月29日 ビートルズがやってきた!

音楽のみならず、ファッションやカルチャーなどでも世界中に大きな影響を与えたロックバンド「ザ・ビートルズ」。昭和41年(1966年)6月29日午前3時50分、法被を着たビートルズのジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人が羽田空港に降り立った。あの有名なシーンだ。
当時の記事によると、この夜の羽田空港には、空港内と周辺に500人の警官を配備。空港入口周辺の道路4カ所に検問所を設け、車を1台ずつ止めて警戒に当たった。その結果、426台の車に乗っていた計1416人がファンが追い返され、網の目をくぐって空港に入ったファン約200人も説得されて帰ったという。ビートルズの4人は、飛行機から素早くクリーム色のキャデラックに乗り込み、東京ヒルトンホテルに直行した。ライブは6月30日から7月2日まで、武道館で行われ、熱狂的なファンを魅了した。
そのビートルズも、1970年に解散。ジョンは80年に銃弾に倒れ、ジョージも01年に死去。残るポールとリンゴは健在ながら、それぞれ70歳近い。ビートルズが滞在した東京ヒルトンホテルはその後、キャピトル東急と名前を変えて当時の姿を残していたが06年に営業を終え、すでに取り壊されている。当時の毎日新聞の扱いは、微妙なもの。スターの来日そのものより、警備の手厚さや若者の熱狂ぶりなどを冷めた筆致でつづっている。今なら、一般紙も大騒ぎだろう。42年の月日は、短いようで長い。【乗峯滋人】


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